知っておきたい固定資産税の基礎知識とお得な制度
不動産を所有していると、毎年かかってくる「固定資産税」。
ただ、「毎年支払ってはいるけど、実はよく分かっていない…」というお客様も少なくありません。
今回は、不動産のプロとして、押さえておきたい固定資産税の基本と、お得な制度についてわかりやすくご紹介します。
1. 固定資産税ってどんな税金?
固定資産税は、土地や建物などの「固定資産」を所有している方に対して、市区町村が課税する税金です。
毎年1月1日時点での所有者に課され、年に1回、税額が決まります。
対象となる資産には「土地」「家屋」「償却資産(事業用設備など)」があり、一般の方が関係するのは主に土地と建物です。
2. 納税のタイミングと確認ポイント
納税通知書は、4〜6月ごろにお住まいの市区町村から届きます。
通常、年4回の分割払いが可能です(まとめて納付も可能)。
なお、不動産売買の際は「固定資産税の清算」を行うのが一般的です。
これは、売主・買主それぞれの負担分を公平にするために、引渡し日を基準に日割り計算で調整します。
3. 税負担を軽くする優遇制度
住宅用地や新築住宅には、税負担を軽くする「特例措置」が用意されています。
たとえば、住宅用地で200㎡以下の部分には「小規模住宅用地の特例」が適用され、課税標準が1/6に軽減されます。
また、新築住宅については、一定の条件を満たすことで、3年間(長期優良住宅は5年間)固定資産税が半額に。
こうした制度を知っているかどうかで、長期的な支出に差が出てきます。
4. 評価額と市場価格のちがいとは
固定資産税は「固定資産税評価額」をもとに算出されます。
この評価額は市区町村が定めるもので、3年に一度見直されます。
注意したいのは、評価額は実際の売買価格(実勢価格)とは異なるという点。
市場価格よりも低めに設定されることが多く、「評価額=物件の価値」ではありません。売却や資産評価の際は、この違いを理解しておくと安心です。
5. まとめ:制度を理解して、上手に付き合う
固定資産税は、不動産を所有する限りずっと関わってくるものです。
だからこそ、「税金のしくみ」や「優遇制度」を知っておくことは、とても大切です。
物件のご提案だけでなく、購入後にかかる税金やランニングコストまで税理士を含め多方面にお付き合いのある専門家をご紹介できますので、物件の売却や購入に関わるトータル的なご相談は関わるご相談は、あすとみらいにご相談ください!