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前面道路の幅、気にしてる?購入前に知っておくべき土地評価のカギ


土地探しで「立地」「価格」「日当たり」はしっかりチェックする人が多いですが、「前面道路の幅員(ふくいん)」もしっかりチェックしておきたいところです。

実はこの“道路の幅”が、その土地の使い勝手や将来の資産価値に大きく影響することも。

今回は、土地購入前に知っておきたい道路幅員のポイントと、幅が狭めでも価値のある土地の見極め方をご紹介します。


道路幅員が狭いと建築に制限が?セットバックってなに?

建築基準法では、建物を建てるには「幅員4m以上の道路」に2m以上接道している必要があります。

これを満たさない場合、「セットバック(敷地の一部を道路として提供すること)」が必要になります。

たとえば、前面道路が3mしかない場合、道路の中心から2mのラインまで敷地を下げなければならず、その分、建物を建てられる面積が減ってしまいます。

しかしこれが「致命的なデメリット」かというと、必ずしもそうではありません。


3.5m以上あれば普通車の通行は可能!生活に支障なしの場合も

実際には、前面道路が3.5m以上あれば普通車の通行は可能とされており、日常生活には支障がないケースも多いです。

実際に現地を見て、「車の出入りに問題がないか」「周辺住民がどう使っているか」を確認することが大切です。

また、軽自動車やコンパクトカー中心の生活であれば、さらに問題は少なくなります。

近隣が同じような幅の道路で、すでに多くの家が建っているエリアであれば、安心材料にもなります。




“幅員狭め”でも売れる土地はこう選ぶ!ポイント3つ

幅員が狭くても、以下のような条件を満たす土地は十分に売買価値があります。

  1. 周囲の環境と整合性がある

そのエリア一帯が同じような道路幅で住宅が建っていれば、買主の安心感も高まります。

  1. 生活動線に問題がない
    実際に車の出入り、ゴミ出し、徒歩での移動に支障がなければ、生活上のデメリットは少ないです。

  2. 価格とバランスが取れている
    セットバックが必要な分、土地価格が抑えられていれば「建物にお金をかけられる」「固定資産税が安くなる」など、買主にとってのメリットも明確になります。



まとめ:幅員だけにとらわれず、総合的な判断を!

「4m未満=買ってはいけない土地」ではありません。

前面道路の幅は確かに重要な指標ですが、周辺環境や価格とのバランス、実際の使い勝手を含めて総合的に判断することが大切です。

狭めの道路でも、地域に馴染んだ住宅街で、生活に支障がなければ、しっかり価値のある土地です。お持ちの車で、実際にその道を通ってみるのもおすすめですよ。

自分や買主にとって本当に大切な条件を見極め、後悔のない土地選びをしましょう!